体に症状が現れる更年期うつとは|ホルモンバランスが治療のカギ

傘を持つ女性

更年期の鬱的症状

医者

早期治療が必要

更年期うつとは、更年期に起こる鬱的な症状をいい、更年期障害の症状の1つと考えられています。更年期障害の症状は様々で、代表的なものにはほてりやのぼせ、急な発汗などのホットフラッシュと呼ばれるものや、腰痛や頭痛、むくみなどの身体的な症状の他、イライラややる気が起きない、気分の落ち込む、不安、不眠といった精神的症状を訴える人も多いとされています。更年期障害の原因は、閉経に伴い女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少し、そのため自律神経の調整がうまくいかなくなることで起こるとされます。こうしたことから、減ってしまったエストロゲンを補充することで改善が可能と考えられているのです。これらの治療は、病院の婦人科もしくは更年期外来で行われています。しかし女性の多くは、更年期障害をこの時期だけの症状だからと、あまり積極的な治療を行わない傾向があると言われています。先にあげたエストロゲンを補充する治療は「ホルモン補充療法」と呼ばれ、欧米の更年期の女性はおよそ30〜50%が実施していますが、我が国では未だその数値には達していません。更年期障害の症状の中でも更年期うつは、日常生活の質を大きく損なうものです。しかも、更年期うつは放置すればするほど症状はより悪化することが知られているため、注意が必要とされているのです。更年期うつが考えられる時には、なるべく早く病院を受診することが推奨されています。

治療方法とセルフケア

病院で行う治療は先にあげたホルモン補充療法を主に、その他症状に合わせて対処療法も行われています。たとえば更年期うつのように精神的症状が強く出ている場合には、精神安定剤などの向精神薬が処方される場合もあるのです。ただし向精神薬は副作用が出やすく、また依存性が高いことから、あまり使用したくないという人も少なくないと言われています。こうした人に人気が高いのが、漢方による治療です。漢方は、その人の体質や症状に合わせて処方されるものです。副作用や依存性の心配はほとんどないとされることから、高い人気がありますが、ただし必ず専門家の処方を受けるよう注意が必要です。更年期うつの治療で、もう1つ人気が高いのが心理療法です。これは、時間をかけてゆっくりと悩みを聞くカウンセリングを主に、心理テストや催眠療法などを組み合わせた治療法です。精神的な症状は、話をじっくり聞いてもらうことで大きく改善できるケースがあることから、現在心理療法を治療の選択肢に入れる人が非常に増えています。以上が病院で行う治療方法ですが、日常生活におけるセルフケアも有効と言われています。セルフケアの代表的なものは、深呼吸をする、太陽光を浴びる、よく噛んで食べる等があげられています。これらはいずれも、やる気を向上させる神経物質のセロトニンを活性化させると言われているのです。

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